青春順路

語り厨乙すぎる

多和田秀弥という人

 

私の大好きな多和田秀弥くんについてお話しようと思います。

 

11月24日さいたまスーパーアリーナで行われたドリームライブをもってミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズンが幕を下ろしました。テニミュに長い歴史がある中、私がそれに興味を持ち始めたのはつい最近のことです。初めて劇場に足を運んだのは6代目青学卒業公演である2ndシーズン関東立海公演でした。ちょうど青学が代変わりを迎える頃で、はまりたての私は周囲との温度差こそ感じたものの、わからないなりに「何かすごいものを目の当たりにしているんだ」ということだけは感じたことをよく覚えています。だからこそ、私にとって青学7代目はファーストランからラストランまでを一緒に(というとおこがましいですが)駆け抜けることが出来た初の青学、言わば2ndシーズンの象徴でもある特別な学校なのです。

 

私が多和田くんのことをしっかり見るようになったのもこれもまた最近なんです。テニミュにはまった当初、公演に多和田くんはいませんでしたから、当時は別の方が好き(所謂"推し"というやつですね)で7代目が新青学として走り出してからもしばらくは私にとって多和田秀弥という人は「手塚国光を演じている人」にすぎなかったのです。正直、のめり込んでいった明確なきっかけというのは分かりません。恋かのごとく気付いたら落ちていたというまさに多和田マジックというやつですね(爆笑) それでも、多和田くんのことを、多和田くんの手塚を「応援したいな」と一番最初に思ったきっかけというのは覚えています。そのきっかけというは比嘉公演のパンフレットにある小越勇輝くんについて書いてある部分です。彼はそこで、小越くんについてこんなことを言っていました。 

ー2ndシーズンが始まってから2年間、そしてこれからも座長として自分が引っ張っていかなきゃいけないと重圧を感じていると思うので、それを少しでも和らげられるよう、僕が背負えるものは代わりに背負っていきたいです。 

正直なところ、わからないなりに6代目青学の他のメンバーと小越くんを何故一緒に卒業させてあげないのかということは疑問に感じていました。テニミュの「人間襷」というシステムについては1stシーズンでも採用されていたものだしもちろん知ってはいましたが、果たして主人公越前リョーマを、巨大なカンパニーを率いる座長を、その襷とすることは正しいことなのだろうか。単純に小越くんの越前は好きだったし、これからも観れるのかと思うと嬉しい気持ちもありましたが、真意は小越くんの中だけにあるものの立海公演大千秋楽で見せた最初で最後の彼の涙やこれから彼を襲うであろう重圧を考えると、それなりに納得のいかない部分というものも持ち合わせていました。でも、そんなモヤモヤがまだよく知りもしない多和田くんのこのコメントひとつで不思議と「あぁ、きっと大丈夫なんだろうな」という風に漠然とですが思えたのです。その時は多和田くんも本当の意味で小越くんの重圧を理解していたわけではないだろうし、部長として当然のコメントをしたまでに過ぎないかもしれません。ですが、私は「理解していない」にも関わらず、それが一体どれほどの重みがあってどれほど巨大なものかも分からないにも関わらず「代わりに背負いたい」と言ってのけた多和田くんにどうしようもなく感動してしまったのです。これまで彼を見てきている人なら嫌という程解っていることでしょうが、彼は本当に優しくて覚悟のある人なんだなぁって思いました。それが、私が多和田秀弥くんをいいなぁと思った本当に最初のきっかけでした。

 

それから「多和田くんが一番好き」なわけではなかったものの、テニミュブログやバックステージで見せる手塚国光と多和田秀弥のギャップがかわいい!と私の中で話題に、状態で(笑) 歌もダンスも上手でステージ上ではかっこいい部長を演じてるのに、関西人らしく楽しく明るい人で、他人との距離がゼロでコミュニケーションの鬼である多和田くんの魅力にじわじわと惹かれていきました。中でも、何より彼をすごいなと感じたのはご本人のブログです。多和田くんのブログには本当に彼の魅力がたくさん詰まっています。

まず第一に、更新がマメであること。別に「たくさん更新してくれる方がファン想いだ」なんてことを言うつもりは全くありません。彼らは役者さんですから、そういう想いはステージでいつも返してくれていると思います。それこそ座長の小越くんなんかは更新通知が来るとびっくりするレベルではありますが(笑)いつもステージ上でそういった「感謝」であったり「積み重ねてきた努力」というものは見せつけられているので、ブログ更新が多かろうと少なかろうとどちらでもいいのです。ではなぜ多和田くんの更新がマメなところを評価しているかと言うと、それは「残してくれている」からです。「あの時こうだった」「こう思った」などと言ったことはタレント自身が綴ってくれないとこちらには一生分からないものです。そういうものを多和田くんはコンスタントに、それも詳細に綴ってくれているのです。舞台をひとつ見れば彼らの成長や努力は十分伝わります。しかしその「途中経過」というものはステージ一本見ただけではこちらの憶測に過ぎないのです。それをおもしろおかしいおふざけから、真面目で真摯な想いまで詳細に記してくれることでどうしても多和田秀弥という人間に愛着を持たずにはいられなくなるのです。大袈裟でもなんでもなく「毎日好きになれる」タレントであるからこそ多和田くんのファンはやっていて幸せだなぁと思えるのです。

そしてもう一つ大きいのが「他のキャストとの関係の持ち方」です。もし今読んで下さっているあなたの一番好きなテニミュキャストが多和田くんじゃないとして、あなたの推しの誕生日の多和田くんのブログは見たことがありますか?私がいつも多和田くんに感心してしまうのは、他のキャストのお誕生日記事です。自分と親しい仲間の誕生日を自分のブログでお祝いするという光景はよく見られるものです。それが、多和田くんが他と少し違うところは「お誕生日おめでとう」に付随するエピソードが明らかに多いことです。そしてそれは、誰に対してもなのです。自分のチームメイトやもっと言えばダブルスのパートナーなど自分にとって、自分の役柄にとって重要である人物とは当然思い出がたくさんあるはずなので思いの丈を綴ることは難しくないでしょう。自分のことを振り返ってみてもそう思います。普段仲良くしてる人のことっていうのはたくさんのエピソードを挙げることが出来ますが、全く嫌いなわけではないけれど関係がそれほど深くない周囲の人間についてなんらかのエピソードを挙げるというのはなかなか難しいことだと思うのです。それを多和田くんはソツなくやってのけます。Twitterなどでも私はよく言ってしまうのですがまさに「コミュニケーションの鬼」。そう一言で片づけてしまうのは簡単なのですが、それもこれも多和田くんの努力の賜物なんだと思うんです。ご本人持ち前の人懐こさという要素は十分にあるとは思いますが、その他にも、自分が率先して人と関わりその人のことを知ることでカンパニーをより良いものにしようという気持ちが感じられるのです。妄想乙と言われると確かにそれまでなのですが(笑) でも、よく多和田くんが自分でも言っている「自分は歳が下の方で、経験も浅い。でも主役校の部長だから。」といったニュアンスの言葉はここに通ずるのかなって勝手に思うのです。歳下で経験が浅くても、青学の部長としてチームメイトはもちろん、ライバル校のキャストとの信頼を築くためという深層心理があった上での行動であるように感じます。端的に言うと「みんなと仲良くなって歳とか関係なく言いたいこと言い合えればいいカンパニーになるじゃん?」ってことです。そういう意味で多和田くんは人のことをよく見ているし、それにいいところを探すのが本当に上手。多和田くんが周囲を大好きでいるからこそ、彼が周囲から愛される人間であるように思います。先日のお誕生日、他のキャストからの祝われ具合がはんぱなかった!(笑)

 

つらつらと多和田くんの好きなところを並べましたが、彼は本当に知れば知る程好きになれる役者さんなのです。いつだったか深夜にブログを一気に読んで、私は一度も不安に思ったことがなかった彼の歌を、彼は苦手だと言っていました。それからというもの彼の歌が持ち前のものなんかじゃなくて、きっと何度も何度も練習を重ねてようやく習得したきれいなメロディーなんだと知りました。私が多和田部長の持ち味だと思っていたキレッキレのダンスも、彼が得意なダンスにプライドを持つ反面「手塚らしさ」に悩んだものだと知りました。私が単純にハマり役なんだなぁと思っていた「手塚国光」を演じる姿も、彼は自分とのギャップに相当な苦労を重ね、オーディションに受かってから自転車を走らせ本屋を何軒もはしごして手に入れた原作本を何度も何度も読み返して作り上げたものだろうことを知りました。

華やかな世界ではありますが、楽しいことばかりではなかったと思います。辛かったことも、辞めたくなったこともあったと思います。それでも、先代から受け継いだ襷の重さを最後には「幸せ」と言える多和田くんが本当に大好きです。彼が話す言葉、書く文章は行間を読みすぎる癖がある私からしても陰りがなく、いつでも真っ直ぐです。お客さんの前では「苦労」や「辛み」を微塵も感じさせずにキラキラと輝くその姿が私が役者に求めてしまう姿そのものなのです。求められているものが解るということは、この難しい芸能界において重要なことだと思っています。良くも悪くもファンというか、「需要」でしかないと考えています。でも、真面目でまわりを良く見て考えることが出来る、そして自分を見つめて振る舞う行動がなんたるかを理解し超人的にやってのける多和田くんはこの世界で生きるべき人なんだなって思います。単純に、この先が見て見たい、応援したいと思えるのです。

 

多和田くんがいつも目標として掲げていた「最強チーム」「会いに来る価値のあるチーム」「愛され続ける青学」。皆さまはどう思われますか?私は(あくまで個人的にです)この2年間7代目青学を見て来て、花まるをあげたいなぁって思います。個性はバラバラだけど、揃うとキラキラな青学7代目はまさに最強チーム。どれだけ日常で辛いことがあってもテニミュに足を運んで、7代目に会いに行けばまた頑張れました。そして、これからどれくらいすてきな青学がこの世に生まれ落ちるかは分かりませんが、きっと私の中で7代目はずっと特別で、愛し続けると思います。4年間座長を務めた小越勇輝くんと、それを確かな力で支えた多和田秀弥くんの二本柱(柱の解釈は人によって様々ですが今回は多和田くんのブログにならって)が率いる7代目を応援してこれたことを、本当に幸せに思います。

 

たくさんのキラキラを本当にありがとう。

眩しいあなたたちが大好きでした。

 

そしてこれからもずっとずっと大好きです。

 

P.S.

多和田くんは私たちのお蔭で天衣無縫になれたって言ってくれましたが、私こそ多和田くんのお蔭でこの2年間はずっと天衣無縫でした!